かんぱんと飲み薬
カンパン治療に内服薬(トランサミン)を用いるのはもはや常識になりつつあります。医学的にもシミをブロックする理由も解明されています。シミのもとになるのは皮膚の奥深く表皮の一番下の基底層というところにあるメラノサイトというところ。メラノサイトがホルモンからの命令をうけてメラニン色素を作り出します。一度できてしまったメラニン色素は皮膚の新陳代謝で皮膚の外へ排出されますが、新陳代謝が悪いと皮膚の中にいつまでもとどまることとなりシミとなります。シミをやっつける方法は2つ。メラニン色素をやっつけるか、メラニン色素ができないようにメラノサイトをコントロールするか、どちらかです。レーザー治療やフラッシュ光線療法は前者、メラニン色素をやっつける方法です。ただしカンパンに限って言えば、メラニン色素をやっつければやっつけるほどメラノサイトが反応してどんどんメラニン色素を新たに作ってきますので悪循環です。カンパン治療はメラニンをやっつけつつ、メラノサイトの働きを抑え込む必要があるのです。そこで内服薬の登場です。トラネキサムサム酸(トランサミン、トランシーノ)はメラノサイトがメラニン顆粒を作る過程をブロックする働きがあります。これによって、メラニン色素が新しく作られるのを防ぎます。ただし、すでにできてしまったシミ・カンパンは内服薬では抑えられませんから、フラッシュ光線療法でメラニン退治をする必要があります。カンパンの治療はフラッシュ光線療法によるメラニン退治とトラネキサム酸内服によるメラノサイトの機能抑制のダブルブロック療法で行うのが最も効果的です。
フラッシュ光線療法とトラネキサム酸併用療法でかんぱんを治す高輪美肌