日経ヘルス2010年10月号掲載
<記事内容>
治療後の絆創膏が不要なフラッシュランプ レーザーとの併用も
照射後すぐにメイクして帰宅可能
高出力のレーザーと異なり、治療後もやけどのようにならず 直後からメイクできるとして人気なのがフラッシュランプによる治療だ。顔全面に照射するのが基本で、紫外線対策は必須だが絆創膏などは不要。治療後の痛々しさはない。
「レーザー治療が困難な表皮のシミ、例えば老人性色素斑やソバカスなどのシミで、数が多い、顔全体に点在する、境界線がはっきりしない、色が薄いといった特徴のシミに向く」と利根川均院長は話す。
フラッシュランプの仕組み
フラッシュランプ治療の仕組みは次のようなものだ。フラッシュランプの光を肌に照射してメラニンに吸収させると、出力が比較的低いので光は熱となってメラニン周辺の細胞に伝わり、細胞を殺す。メラニンはこの死んだ細胞ごと、代謝によって肌の外へと排出されて、シミが薄くなる。シミ部分には点々とした焦げかすに様なものができるが、肌表面の角質などへのダメージはほとんどないので、術後すぐに化粧できる。
焦げかすが取れるピークは「術後3〜4日。1週間ほどは浅黒く残る」(利根川院長)
最低出力であるため、1回では取りきれない。老人性色素斑なら2^3回の照射が必要だ。
そばかす治療はフラッシュランプで
そばかすのレーザー治療では顔全体がかさぶたになり化粧もできないため、それを避けたいときはフラッシュランプを選ぶ。30台以降で広範囲にわたって老人性色素斑が点在している場合は、フラッシュランプとレーザーを併用することも多い。まずはフラッシュランプで薄いしみを取り、取りきれなかったシミをレーザーで取る。
私の*リアル*シミ取り物語
YHさん37歳(治療開始当時 )
コンシーラーで隠れず人と会うのが嫌に
そばかすが多くシミがたくさんある体質。30代半ばからほおのしみが大きく濃くなり、たまに会う親族から「そのしみどうしたの?」といわれることも。コンシーラーで隠しきれなくなり、次第に人に会うのもおっくうに。
治療前
左右の頬に大きく濃いシミも
10〜20代に日焼け対策をしなかったことが原因なのでしょうか。化粧品の美白クリームも試しましたが、効果なし。
治療開始
治療後すぐメイクできるため、フラッシュランプ治療を希望しました。治療中は「チクッ」「パチッ」と熱いものが当たったような痛み。反応する部分が多いと、火照る感じになるので、すぐ冷却してもらいます。治療後は多少ヒリッとする程度で、日焼けより軽い程度の痛み。1〜2か月に1回の頻度で治療。
約半年後
3回目から効果を実感 最後はレーザーで
最初は小さいしみから薄くなるので効果を実感しにく治療。かったのですが、3回目からは大きなしみもうすくなり始めました。最後の5回目は残っているシミをレーザーで治療
現在
想像以上にきれいに 紫外線対策に注意
想像以上にきれいになりました。人と会うのも平気になりました。今も維持のために3〜4か月に1回フラッシュランプ治療を受けています。防止と日傘を併用するなど、紫外線にも注意しています。
フラッシュ光線によるしみ治療(Y・Hさん37歳) Dr.とねがわ治療
Before After
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