赤ら顔の原因・種類
赤ら顔の原因は様々です
赤ら顔を治すためには まず原因は何なのかを確定することが必要です
まずは赤ら顔の診断からです
赤ら顔の原因:
1、にきび(ニキビ):にきびが多く出来ることによって赤ら顔になることがあります。 にきびは毛穴の炎症ですから、にきびがたくさんできれば炎症が顔全体に広がって赤くなるのです。この場合、にきび治療をしてあげれば赤ら顔は治ります。
2、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん):皮脂が出すぎることによって、皮膚が皮脂にかぶれて赤くなることがあります。マラセチア属というカビの一種が関与しているともいわれています。最近非常に多い赤ら顔の原因です。赤ら顔でふけが出やすい人は可能性が高いです。もともと乾燥肌でTzoneが脂っぽい人は可能性が高いです。
3、酒さ(しゅさ):酒さとは顔が赤くなる病気です。原因はよくわかっていません。欧米人に多いですがすが、最近は日本人にもみられます。中年男性に多いと言われますが、女性にも見られます。酒さは飲酒とは関係ありません。
酒さは程度によって3段階分けられます。 酒さ第1度 紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ) 酒さ第2度 酒さ性坐瘡(しゅさせいざそう) 酒さ第3度 鼻瘤(びりゅう)
酒さは皮脂腺が異常に増殖する病態です。皮脂腺が増殖すると皮脂腺の周りの毛細血管も増殖する(皮脂腺に栄養を供給するため)から赤ら顔になります。よって治療は皮脂腺の増殖を抑えること、皮脂を減らすこと。皮脂線の周りに増殖した毛細血管を減らすことが必要です。抗生物質の内服(テトラサイクリン(ミノマイシン))の内服が効果があると言われています。そのほか、ビタミンB2B6が効果があると言われています。 皮脂腺の増殖を抑えるにラジオ波が有効な可能性があります。ダイオードレーザーが有効という報告もあります。わたしはフラッシュラジオ波療法、フラッシュレーザー光線療法などで治療しています。
4:血管腫(けっかんしゅ):血管腫は先天的なあざの一種です。単純性血管腫(ポートワイン母班)、海綿状血管腫(盛り上がった血管腫)などがあります。血管レーザーまたはフラッシュ光線などで治療可能です。
5、にきび跡(ニキビ跡):ニキビが治った後 にきび跡がいつまでも赤く長引くことがあります。数が多い場合には赤ら顔に見えます。フラッシュレーザー光線やフラッシュフラクショナルレーザー療法で治療します。
6:敏感肌:乾燥性敏感肌という言葉が最近よくつかわれます。角質のバリア機能が弱くなって刺激に敏感になっている状態です。この場合も赤ら顔になります。フラッシュ光線療法で角質層を整え乾燥肌を改善すれば治ります。
7:ピーリング:ピーリングをやりすぎますと赤ら顔になります。ホームピーリングといって自分でできるタイプのピーリングでもやりすぎれば赤くなります。この場合は、ピーリングをまず中止すること、それでも治らなければフラッシュ光線療法を検討しましょう。
8:レチノイン酸(ビタミンA):オバジシステムという化粧品が発売されています。非常に有効ではあるのですがレチノインという成分が入っていて この成分皮膚が赤くなりなることが結構あります。使用を中止すれば赤みはおさまります。
9:ホットフラッシュ:いわゆるほてりですのぼせともいいます、更年期障害で見られます。治療対象ではありません。生理的なもの、または更年期障害の症状です。
10:赤面症や心理的なもの:社会不安症障害の一型で緊張した場合に顔が赤くなります。生理的な反応ですから、美容皮膚科的には治療対象外です。社会不安障害はメンタル系クリニックで内服療法が可能です。
11:ステロイド皮膚炎・その他皮膚炎:ステロイドやその他の薬の副作用なども赤ら顔の原因となります。
酒さと脂漏性皮膚炎の違い :酒さと脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌という点では似てますが、本質的には全くことなる疾患です。脂漏性皮膚炎は慢性の炎症です。もともとは乾燥状態の皮膚んびたいして皮膚が反応して皮脂をだします、皮脂が酸化されそれがかぶれ症状を起こし皮膚炎を誘発します。これが脂漏性皮膚炎の病態です。一方酒さは皮脂腺が異常増殖する病気です。皮脂腺の増殖にともなって皮脂腺周囲の毛細血管が増殖するので赤ら顔になります。酒さは皮膚炎ではなく皮脂増殖症ともいうべき病気です。
皮脂が増える点ではどちらも同じですが 根本的な病態は全く違います。治療法は皮脂を抑えるという点では似通っています。これはニキビの治療にも共通しています。
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