ニキビ跡にお悩みの方へ、最新のレーザー治療によって凹凸のあるニキビ跡も改善できる時代になってきました。
とはいえ、「本当に効果があるの?」「値段はどのくらいかかるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、2025年現在の最新情報をもとに、ニキビ跡のレーザー治療について費用相場や効果を詳しく解説します。
必要な施術回数や保険適用の有無、費用を抑えるコツについても触れていますので、レーザー治療を検討する際の参考にしてください。
目次
ニキビ跡のレーザー治療の値段はどれくらい?費用相場を解説
ニキビ跡に対するレーザー治療の値段は、施術内容によって幅がありますが、1回あたりおよそ1万円台から数万円程度が目安です。
美容皮膚科などで行われるニキビ跡治療は自由診療のため、全額自己負担となります。
そのため複数回の施術が必要なケースでは、合計費用が高額になることもあり、事前に相場を把握しておくことが大切です。
ニキビ跡レーザー治療の費用相場
レーザーの種類や施術範囲によって費用は変わりますが、例えば顔全体にフラクショナルレーザーを1回照射する場合、約3~5万円程度が一般的です。
一方、ニキビ跡の赤みを取るためのVビームレーザーなどは1~2万円前後で受けられることがあります。
また、クリニックによって初回限定価格やモニター価格が設定されていることもあり、1万円以下のお試し価格で施術を受けられるケースも存在します。
全体として、標準的な相場は2~3万円台ですが、施術内容や部位によって上下します。
料金が上下する要因とは
同じニキビ跡のレーザー治療でも、費用が異なるのはさまざまな要因が関係しています。
料金に影響を与える代表的なポイントを整理すると次の通りです。
- 治療範囲(顔全体か部分的かで料金が大きく異なる)
- 使用するレーザーの種類(機器の性能や新しさによって価格差がある)
- クリニックの料金設定(大手美容クリニックか個人院か、立地やサービスによる違い)
- 施術回数やコース(複数回セットの割引や初回限定の割安プランの有無)
例えば、ニキビ跡が広範囲にある場合は部分的な施術より費用が高くなります。
また、新しい高性能のレーザー機器を使う治療ほど1回あたりの料金が高めになる傾向があります。
クリニック選びによっても価格は変わり、大手では定期的なキャンペーンを行うこともあります。
費用面を比較検討し、ご自身の予算に合ったプランを提案してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
ニキビ跡に有効なレーザー治療の種類と費用
一口にレーザー治療と言っても、ニキビ跡のタイプに応じてさまざまな種類のレーザーが使われます。
それぞれ効果や仕組みが異なり、費用にも違いがあります。
ここでは主なレーザー治療の種類と、その特徴・費用の目安について紹介します。
フラクショナルレーザー(炭酸ガスレーザーなど)
ニキビ跡治療の定番ともいえるのがフラクショナルレーザーです。
特に炭酸ガスレーザー(CO2)を用いたフラクショナル治療は、肌に微細な穴を無数に開けて凹凸肌の改善を図る方法で、クレーター状のニキビ跡に高い効果を発揮します。
1回の施術で広範囲の肌再生を促せますが、ダウンタイム(赤み・かさぶた)が1週間前後発生します。
費用は顔全体1回で約3万~5万円程度が目安で、症状の程度によっては数回の施術が推奨されます。
炭酸ガスを使うタイプ以外にも、エルビウムヤグレーザーなどのフラクショナル機器がありますが、基本的な考え方は同様です。
肌のコラーゲン産生を活性化してニキビ跡のクレーター(へこみ)を少しずつ埋めていくイメージで、複数回の施術を重ねることで凹凸が滑らかになる効果が期待できます。
ピコレーザー(最新のレーザー治療)
ピコレーザーは近年登場した新しいレーザー治療で、超短パルスのレーザー光によって肌にアプローチします。
従来のレーザーよりも細かく皮膚を刺激できるため、色素沈着したニキビ跡や浅めのクレーターの改善に適しています。
ピコレーザーは熱ダメージが少ないため、赤みや腫れなどのダウンタイムが短い点もメリットです(個人差はありますが施術後2~3日程度の軽い赤みで済むことが多いです)。
費用は最新機器であることから1回あたり5万~8万円前後と高めですが、高い効果と肌への優しさから人気が高まっています。
Vビームレーザー(赤み治療用)
ニキビ跡に赤みが残っている場合には、Vビームレーザーなどの血管レーザーが用いられます。
Vビームは皮膚の毛細血管に作用するレーザーで、炎症による赤いニキビ跡を薄くする効果があります。
照射時の痛みは輪ゴムで弾かれる程度で、麻酔なしでも受けやすい治療です。
ダウンタイムもほとんどなく、施術直後にわずかに赤みが出る程度で数日以内に治まります。
費用は顔全体1回で1~2万円程度と他のレーザーに比べて比較的安価で、赤みに悩む多くの方が利用しています。
IPL治療(光によるニキビ跡改善)
IPL(Intense Pulsed Light)はレーザーではありませんが、ニキビ跡治療に頻用される光治療の一種です。特殊な光エネルギーを肌に当てることで、炎症後の赤みや色素沈着を改善に導きます。
レーザーに比べマイルドな照射で肌への負担が少なく、ダウンタイムはほぼありません(施術当日に肌が火照る程度)。
費用は1回あたり5千~1万5千円前後と比較的手頃で、他の治療との併用メニューに組み込まれることも多いです。
主なレーザー治療の費用と特徴比較表
レーザーの種類 | 1回の費用相場 | 特徴 | ダウンタイム |
---|---|---|---|
フラクショナルCO2 | 約3~5万円 | クレーター治療の定番。皮膚に点状の照射でコラーゲン再生促進。 | 赤み・かさぶたが約1週間 |
ピコレーザー | 約5~8万円 | 最新レーザー。色素沈着や浅い凹みに効果。 | 赤み2~3日程度 |
Vビーム | 約1~2万円 | 血管レーザー。赤みを軽減。 | ほぼ無し(当日軽い赤み) |
IPL(光治療) | 約5千~1万5千円 | 光エネルギーで赤み・シミを改善。 | 無し(施術直後の火照り) |
レーザー治療の効果:ニキビ跡はどこまで改善できる?
レーザー治療を受ける上で、「どの程度ニキビ跡が良くなるのか」は最も気になる点だと思います。
結論から言えば、個人差はあるもののかなりの改善が期待できるものの、完全に跡を消し去るには至らないケースもあります。
レーザーを照射することで真皮のコラーゲンが増生し、クレーター状の凹凸が浅く滑らかになったり、色素沈着が薄くなったりします。
ただし一度の施術で劇的に完璧な肌に戻るわけではなく、数回にわたり徐々に変化していくと考えてください。
赤み・色素沈着への効果
ニキビ跡の赤みや色素沈着(シミ状の跡)は、レーザー治療によって比較的早い段階で改善が見込めます。
VビームレーザーやIPLなどを用いると、毛細血管の拡張やメラニン色素に直接作用して、赤みは数回の施術でかなり薄くなる傾向があります。
色素沈着も、ピコレーザーなどの照射で肌のターンオーバーが促進され、徐々に薄茶色のシミが目立たなくなっていきます。
早い方では1~2回の施術で効果を実感し始め、一連の治療終了時には跡がほとんど気にならなくなるケースもあります。
クレーター(凹凸ニキビ跡)への効果
クレーター状に肌が凹凸してしまったニキビ跡は、赤みなどに比べると改善に時間がかかります。
フラクショナルレーザーやピコレーザーを複数回当てることで、少しずつ凹みが浅くなり肌触りが滑らかになっていきます。
個人差がありますが、3~5回程度施術を重ねた段階で「以前より肌がフラットになった」と感じる方が多いです。
一方、非常に深いクレーターの場合は完全に平らに戻すのが難しく、レーザー治療だけでは効果が不十分な場合もあります。
そのようなケースでは、外科的な施術(切除やポンチ抜去)や他の施術(ダーマペン等)と併用することが検討されます。
総じて、レーザー治療はニキビ跡の改善に有効ですが、「絶対に跡を消し去る」治療ではなく「目立たなくする」治療と捉えるとよいでしょう。
実際、2025年のアンケート結果では治療経験者の約7割が何らかの効果に満足している一方、「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した人も約3割いたとの報告があります。
効果の現れ方には個人差があるため、過度な期待を避けつつ、医師と相談しながら現実的なゴール設定をすることが大切です。
ニキビ跡のレーザー治療は何回必要?期間と回数の目安
ニキビ跡をレーザーで治療する場合、1回きりでは完結しないことがほとんどです。
では実際に何回くらい通う必要があるのか、どの程度の期間を見ておけばよいのか解説します。
効果を実感するまでの施術回数
ニキビ跡治療の効果は複数回の施術を経て徐々に蓄積されるのが一般的です。
目安として、浅い色素沈着や赤みであれば3回前後、凹凸が強いクレーター肌の場合は5~10回程度の施術を見込んでおくと良いでしょう。
実際、「1度ではあまり変化を感じなかったが、3回目くらいから明らかに肌質が変わった」という声も多く聞かれます。
症状が軽い場合は1~2回でも十分満足できる可能性がありますが、重度のニキビ跡ほど回数がかかると考えておきましょう。
施術間隔と治療期間の目安
レーザー治療は一般的に3~4週間おきに行うことが推奨されます。
肌の回復期間を考慮しつつ定期的に通うことで、徐々に効果が積み重なっていきます。
例えば月1回のペースで通院した場合、5回の施術なら約5ヶ月、10回なら約10ヶ月かかる計算です。
ある調査によると2~3ヶ月程度で治療を終えた人が全体の約4割いた一方、半年~1年以上の長期におよぶケースも4割以上あり、ニキビ跡の状態によって治療期間は大きく異なります。
途中で経過を見て治療方針を調整することもできますので、医師と相談しながら無理のないペース配分で進めると良いでしょう。
レーザー治療のメリットとデメリット
レーザーによるニキビ跡治療には、多くのメリットがある一方で覚えておきたいデメリットや注意点も存在します。
施術を受ける前に、良い面と悪い面の両方を押さえておきましょう。
ニキビ跡レーザー治療のメリット
レーザー治療ならではの利点として、以下のような点が挙げられます。
- 根本治療ができる:肌内部のコラーゲン生成を促し、凹凸そのものを平坦に近づける効果が期待できる
- 即効性がある:外用薬やスキンケアでは難しかった変化が、数回のレーザー照射で実感しやすい
- 部分的な施術も可能:気になる箇所だけスポット的に治療できるため、症状に合わせ柔軟に対応できる
- 最新技術の恩恵:ピコレーザーなど新しい機器の登場で、従来より肌への負担が少なく効果的な治療が増えている
ニキビ跡レーザー治療のデメリット・注意点
反対に、レーザー治療の弱点や注意すべき点は次の通りです。
- 費用負担が大きい:保険適用外の自費診療のため、複数回通うと総額が高額になる場合がある
- 痛み・ダウンタイム:照射時に痛みを感じることがあり、施術後に赤みやかさぶたが生じて回復に数日~1週間程度要する
- 肌へのリスク:肌質によっては一時的に色素沈着(レーザー後の炎症性色素沈着)が起こり、完全に跡が消えるまで時間がかかるケースもある
- 万能ではない:非常に深いクレーターや重度の瘢痕には効果が限定的で、他の治療法との併用が必要になることもある
以上の点を踏まえ、レーザー治療を受ける際は医師から十分な説明を受け、疑問点を解消しておくことが大切です。
メリットだけでなくデメリットも理解した上で治療に臨むことで、後悔のない選択につながります。
ニキビ跡のレーザー治療は保険適用できる?費用負担のポイント
最後に、費用に関わる重要なポイントとして保険の適用について触れておきます。
結論から言うと、ニキビ跡に対するレーザー治療は公的医療保険の適用外です。
美容目的と見なされるため保険は効かず、治療費は全額自己負担となります。
ここでは保険が使えない理由と、少しでも費用負担を軽減する工夫について説明します。
保険が効かない理由と自費治療の現状
ニキビ跡治療は肌の見た目を整える目的が主であるため、病気の治療とは認められず保険適用外となっています。
健康保険はあくまで疾患の治療に対して適用されるもので、美容皮膚科領域の施術(シミ取りや美容整形など)と同様に、ニキビ跡レーザーも自由診療扱いです。
そのため、診察料から施術代、薬代(外用薬が処方される場合)まで基本的に自己負担となります。
費用面でハードルを感じて治療をためらう方も多いのが現状ですが、最近では費用負担を軽減するための様々な取り組みも見られます。
施術費用を抑えるための工夫
少しでも経済的な負担を減らし、安心して治療を受けるために利用できる工夫やサービスがあります。
- 複数回コース割引:5回セット・10回セットなどを一括で契約すると、1回あたりの料金が割安になるプランを活用する
- 初回限定プラン:初めての人向けに用意されたお試し価格を利用し、低価格で施術効果を体験してから本格的な治療を検討する
- キャンペーン・モニター募集:クリニックが定期的に行う割引キャンペーン情報をチェックする。症例写真提供に協力するモニター制度を利用すれば大幅割引になることも
- 医療ローンの活用:高額な治療費を一度に支払うのが難しい場合、医療ローン(月々分割払い)を取り扱っているクリニックで負担を平準化する
こうした制度を上手に利用すれば、当初考えていたよりも安い費用で治療が受けられる可能性もあります。
2025年現在、患者の費用面の悩みに応える形で料金の値下げやトライアル制度を設けるクリニックも増えてきています。
まずは複数のクリニックでカウンセリングを受け、提案される治療内容と見積もりを比較して、自分に合った無理のないプランを選ぶことが大切です。
まとめ
ニキビ跡のレーザー治療は、2025年現在の美容医療において新常識ともいえる有効な選択肢となっています。
フラクショナルレーザーやピコレーザーなど多彩な技術によって、従来は難しかったニキビ跡の改善が可能になり、多くの患者さんがその効果を実感しています。
一方で自由診療ゆえの費用の高さや、複数回の施術が必要になる点には注意が必要です。
費用相場は1回あたり数万円程度で、症状に応じて数回から十数回ほどの施術を計画するケースが一般的です。
保険適用外のため全額自己負担ですが、各クリニックのコース割引やキャンペーン、医療ローンなどを活用することで経済的ハードルを下げる工夫もできます。
メリット・デメリットを十分に理解した上で、信頼できる医師と相談しながら治療を進めれば、ニキビ跡が目立たない滑らかな肌を目指すことも夢ではありません。
最新のレーザー治療を上手に活用し、コンプレックス解消へと一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。